歩活in「沿線ウォーキング&旅客避難誘導経路確認」 ~JR西日本 新今宮駅管区~
公開日:2025/12/24
更新日:2025/12/24
JR西日本では、グループの目指す姿として「私たちの志」を掲げ、安全・安心の追求、社会課題の解決、提供価値の向上に挑戦しています。そして、これらは社員一人ひとりの「心と体の健康」があってこそ、実現できるものと考え、ワークエンゲージメントの向上と健康経営の推進に取り組んでいます。
今回、新今宮駅管区では、ウォーキングイベント「みんなで歩活」(以下、歩活)と「旅客避難誘導経路確認」を組み合わせるといった工夫により、健康増進と安全意識向上の両立を実現しました。
この度、この取組みがJR健保の「令和7年度 健康増進の取組みに関する表彰」における「箇所表彰」として表彰されましたので、以下にその取組みをご紹介します。
取組みの目的と概要
新今宮駅管区では、「社員の健康意識向上」を掲げ、管区全社員の歩活参加を目標としています。
管区として初めて参加した2019年春には参加者がわずか10名、参加率11%という状況でしたが、その後参加者は年々増え続け、2022年春以降は参加者70名超、参加率8割超を維持しています。
こうした高い「歩活」参加率を実現するため、プロジェクトメンバーは各駅で粘り強く声かけを行い、社員一人ひとりに参加を促しました。
さらに、新入社員や転入社員への万歩計配付、歩数上位者への箇所長表彰など、モチベーションを高める仕組みを導入し、参加意欲の向上に努めました。こうした工夫により、歩活は単なる健康施策にとどまらず、職場全体で取り組む一体感を生み出しました。
また、参加のきっかけを広げるため、これまで別々に実施していた「歩活」と「旅客避難誘導経路確認」をコラボレーションさせました。
この連携により、歩活が「安全意識の向上」や「異常時対応能力の強化」という重要な目的と結びつき、社員がより積極的に参加できる仕組みを構築しました。
健康増進と安全確保を同時に推進するこの取り組みは、企業の社会的責任を果たすうえでも大きな意義を持っています。
具体的な取組みの内容
これまで安全プロジェクトが主催となり、管区内に39箇所点在する「架道橋」や、駅間で列車が停車した際にお客様を避難誘導するため9箇所指定されている「旅客避難誘導経路」を、実際に沿線を歩いて確認し、後日「リスク検討会」でリスクの抽出・検討を行う取組みを実施していました。
この取組みを、2022年春から歩活実施期間である5月と11月に「沿線ウォーキング」として歩活とのコラボ開催にしました。近年では「架道橋」や「旅客避難誘導経路」に留まらず、南海トラフ巨大地震による津波の襲来が懸念される中、沿線に点在する「津波避難ビル」を確認するコースとするなど、内容の充実を図っています。これにより、参加者は年々増えており、社員の健康意識の醸成と安全意識向上、さらにレクリエーションの一環として社員間のコミュニケーションの促進にもつながっています。
取組みの結果・振返り
歩活の参加率向上に向け、管区一丸となって考動したことが認められ、2024年春には社内表彰である「イコちゃんカップWEST優秀賞」を受賞しました。さらに、直近の2025年春には歩活参加率88%と過去最高を記録しています。
「沿線ウォーキング」についても、参加者からは「実際に歩いて確認できてよかった」との声が寄せられるなど、健康増進と安全意識向上を両立する取組みとして効果を上げていると考えています。
今後も引き続き歩活の参加促進に取り組み、社員の健康意識の醸成を図ってまいります。
JR西日本 新今宮駅管区の皆様、表彰受賞おめでとうございます!
※表彰式は同時受賞の岡山健康増進センターと合同開催しました!
岡山健康推進センターの表彰紹介記事はコチラ