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運動と適正飲酒に関する習慣付け~JR東海 名古屋工場~

公開日:2025/12/18
更新日:2025/12/18

JR東海 名古屋工場は、愛知県名古屋市にある在来線12線区の車両の検査・修繕の他、車両の改造工事およびそれにかかわる設計等を行っている、JR社員のみならず、多くの関係会社社員も働いている職場です。(JR社員:約220名 関係会社社員:約230名)※2025年10月1日時点

名古屋工場では、社員のモチベーションの向上と、一体感の醸成につながる仕組みづくりの一環として、社内外問わず「名古屋工場」勤務者を対象とした、様々なウェルネスイベントを開催しました。今回、これらの取組みが、JR健保の「令和7年度 健康増進の取組みに関する表彰」における「箇所表彰」として表彰されましたので、以下にその取組みをご紹介します。

取組みの方針と概要

名古屋工場では、JR東海における2024年度からの行動項目である「食事」、「運動」、「睡眠」、「適正飲酒」、「禁煙」のうち、「運動」と「適正飲酒」に焦点を当て、以下のように方針を定めました。

現場で健康推進の中核を担うウェルネスリーダーが中心となり、会社の健康経営施策や名古屋工場独自の取組みをウェルネスボードで掲示し、職場内への周知を行いました。


具体的な取組みの内容

取組事例①: 「みんなで歩活」開催期間中に職場レクを兼ねたイベント開催および、歩数マップの作成

JR健保主催の「みんなで歩活」の開催期間に合わせ、各職場において、職場レクリエーションを兼ねたイベントを実施しました。バーベキューや懇親会・イベント会場までウォーキングと組み合わせるなど、各職場で工夫を凝らしたイベントを企画した結果、どのイベントにも半数以上の社員が参加しました。

また、名古屋駅から近隣のスポットまで、「どれくらい歩けば8,000歩になるのかを見える化」し、「名古屋歩数マップ」を作成しました。これは、「どのような運動をどれだけ行うと有酸素運動になるのか」を具体的に示す等により、運動の習慣づけのきっかけづくりにつなげました。

その他、職場環境上、仕事中にスマートフォンを持てない社員のために、1日の仕事でどれくらい歩いたかを概算で換算する基準を設定し、その概算値をkencomアプリに入力しています。全員が1日中スマートフォンを持って歩いているわけではないため、このような工夫も行っています。


取組事例②: 運動習慣改善のための取組み

運動習慣が「みんなで歩活」期間のみに集中しているため、年間を通じた運動習慣定着のため、様々なイベントを開催しました。

  1. 健康管理センターと連携し、「健康経営における数値目標に向けた取組概要と行動項目のうち、「運動」に関すること」についての保健師講話を実施しました。
  2. 歩活期間中だけでなく、期間外にも懇親会の会場まで向かう時間でウォーキングイベントを実施するなど、日ごろから運動の習慣づけを意識しています。
  3. 昼休み時間中に、食堂にて、自由参加型で、名古屋工場に勤務する関係会社社員を含め、スポーツ測定大会を開催しました。握力測定、長座体前屈、腕立て伏せ、連続立ち上がり動作を実施し、自身の筋肉量を把握して継続的な運動の大切さを知る機会にしました。「スポーツ測定大会の開催」には、初めての開催だったにも関わらず、JR東海の社員のみならず、関係会社の社員と合わせて3日間でトータル約60名が参加しました。
  4. 「スポーツ測定大会」の開催と同時に、健康企画として「血管年齢測定」と「ベジチェック測定会」を外部の協力を得て開催しました。
  5. その他、「ウェルネスボード」を総合事務所棟1Fに新設して健康促進に関する様々な情報を掲示しました。

取組事例③: 適正飲酒に向けたドリンクセミナー開催

健康経営における数値目標で全社目標に達していない「適正飲酒」(全社目標90%に対して名古屋工場は76.8%)について、飲料会社から協力をいただき、適正飲酒に関するドリンクセミナーを開催しました。

適正飲酒について学ぶ機会を設定し、どのお酒にどれだけのアルコール量が含有されているか、どれだけアルコールを摂取するとアルコール分解にどれだけの時間を要するかなどの影響度の見える化や、12月の忘年会、1月の新年会の懇親会、職場レク(BBQ)にて、幹事が水(チェイサー)を、用意するなど、「やわらぎ水」の定着を図り、適正飲酒を実践できるように啓蒙を行いました。

その他、休肝日の必要性や重要性などの情報展開など、適正飲酒の意識付けを行い、全社目標達成に向けた取り組みを強化しました。


取組みの結果・振返り

今回、名古屋工場では、社内外の様々な資源を有効に活用し、健康に対して興味を持てるような仕掛けづくりの実践より、社員と関係会社社員が共に参加する形で実施され、職場全体の健康意識向上に大きく寄与しました。

運動に関する習慣付けでは、歩活期間のみに集中している運動習慣を改善するために、スポーツ大会の開催と健康管理センターの医療職による運動をテーマにした講話の開催、ウェルネスボードによる健康促進情報の掲示等、関係会社社員も巻き込んで、運動習慣を工場全体盛り上げました。
結果として、「平均8000歩以上/日 or 汗をかく運動週2回以上」の社員が、2023年度:67.4%→2024年度:77.0%と向上し、健康アウトカム指標の「適正体重」が67.4%→68.1%と目に見える成果となりました。

適正飲酒に関する習慣付けでは、飲料会社の協力を得てセミナーを開催し、アルコール分量や分解時間に関して理解を深めるとともに、職場レク等で幹事が水(チェイサー)を準備して職場全体で適正飲酒を実践しました。さらに休肝日の重要性を周知する等、社員の意識付けを強化し、未達となっている全社目標の達成に向けた基盤を整える取組みを進めました。

今後も、名古屋工場では、「スポーツ測定会の充実開催」や、「社員家族見学会での健康測定会の開催」、「適正飲酒の意識付け」など様々なイベントを通じて、健康増進にむけて取り組んでいきます。


JR東海 名古屋工場の皆様、表彰受賞おめでとうございます!