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社内報を活用したデータヘルスレポートの周知について ~JRバス中国 総務部人事課~

公開日:2025/12/12
更新日:2025/12/12

JRバス中国は、広島県広島市に本社を置き、中国地方と主要都市を結ぶ高速バスや観光路線を運行し、地域と都市をつなぐ交通インフラを担っています。社員数は約400名で、平均年齢は48歳とやや高めですが、昨年の社名変更を契機に、全社員が新たな気持ちで、安全・安心・快適な輸送サービスの提供に取り組んでいます。

JRバス中国は、JR健保が毎年作成している「データヘルスレポート※」でも、健康度の高い事業主として紹介されることが多くあります。しかし、これまで社内への周知機会が十分にありませんでした。そこで今回、健康に関する自社の現状を社内に共有するため、毎月発行している社内誌において、「データヘルスレポート」の中身をわかりやすく紹介する記事を3回にわたり掲載しました。

※「データヘルスレポート」とは、JR健保に集まる膨大なデータを事業主ごとに分析し、健康課題の把握や、健康経営に役立てていただくためにまとめた健康に関するレポートです

この取組みが、JR健保の「令和7年度 健康増進の取組みに関する表彰」の健康施策部門で表彰されましたので、以下にその取組みをご紹介します。

取組みのきっかけ

2024年度に発行された「データヘルスレポート2022」で、JRバス中国は、健康に関する各項目で優れた成績であったため、総合スコアの点数において14事業主中2位という、高い順位になりました。


全体的には良好な成績が確認できましたが、詳細を精査すると、実際には必ずしも健康とは言えない状態にある社員や、健康な状態から健康でない状況へ移行しつつある社員が存在することが分かりました。

社員には、今後も元気に働き続けてもらうために、より良い健康状態を維持してもらう必要があります。こうした現状を社内に周知し、会社全体で健康意識を高めていきたいと考えました。

具体的な取組みの内容

周知媒体は社内誌

社内への周知媒体として、社内誌「バスだより」を選択しました。
パートを含む社員全員に配付しており、一番手にとって見ていただけると考えたからです。
手軽に読むことができる、ということも媒体に選んだ理由のひとつでした。


掲載に向けての工夫

実は以前にもJR健保から提供のあったデータヘルスレポートを社内誌に掲載したこともありましたが、専門的なレポートをそのまま転用し、「読みたいな」という気持ちを引き出すような見せ方ではありませんでした。

それを反省として、総務部人事課として確認してほしいポイントを3つのテーマに分け、内容を詰め込み過ぎないよう分割し、タイトルも「社員の健康レポート」とキャッチーなものにしました。

テーマ1 「現状を知ってもらう」 (2024年6月掲載)

第1回目は、「会社としての特徴、良いところ・改善すべきところ」をお伝えしました。
掲載データを「伝えたいこと」「興味がありそうなこと」に注意し、3つに厳選し、詳細をJR健保に確認するなどして、注釈もわかりやすく丁寧に掲載しました。
解釈など、しっかり読み込んでほしいところは会話形式とし、読みやすい工夫を施しました。


良い結果であることもしっかりと伝え、「健康づくり=楽しい」という印象づくりにも力を入れました。

テーマ2 「特定保健指導ってなに?どういう仕組み?」 (2024年7月掲載)

第2回目は、「特定保健指導について」の内容にしました。
社内の担当者宛てに「今回は対象者リストから外してください」との連絡も多いため、特定保健指導は何を根拠として実施されているのかを明記しました。
また、どのように対象者が抽出されているのかを、JR健保に相談し、わかりやすいようフローチャートにして表示しました。


掲載しすぎることでかえってわかりづらくなる可能性も考え、掲載するグラフは一番伝えたいことだけにし、さらにわかりやすく編集をしました。

掲載することができなかったグラフについては解釈や伝えたいことを厳選し、短く会話形式にまとめ、理解しやすいような工夫も施しました。

テーマ3 「不健康になるとどうなるの?」 (2024年8月掲載)

第3回目は、「不健康になるとどうなっていくのかを思い描けるようになってほしい」というテーマにしました。
ここでも視点が散らばらないよう、グラフは1つ掲載とし、わかりやすくかみ砕いて説明を加えました。
医療費のグラフだけでは実感しにくいと考えたため、「身近な商品をどれだけ購入できるのか」、また「お金だけでなく時間も使うことになる」というメッセージも込めました。


「では、どうしたらいいの?」ということで、予防についての手軽な改善策も紹介しています。
内容はJR健保に紹介してもらった厚生労働省のホームページの情報を使用し、説得力のあるものにしました。

社員の反応と今後

今回の社内誌掲載の取組みでは、総務部人事課全員を総動員して記事を作成しています。
人事課メンバーの写真を載せることで、社員の目を引くような記事にしました。

記事を読んだ社員からは、多くの声掛けがあり、「通院の医療費が多いんだね」、「塩ではなく、ケチャップは大丈夫なのかな」、「JRバス中国の社員の体って、年齢の割に意外と若いんじゃない」など、健康について関心を持ってもらったことがわかりました。
(中には、掲載した写真のポーズをものまねしてくださる方も)

どんなきっかけでも、健康に関する記事を読んでもらえたことで、まずは健康経営のスタートを切ることができたと考えています。

今年度も健康記事について掲載をしています。
社員へ健康に関する情報を継続的に発信し、引き続き、社員の健康意識の向上を促進していきたいと考えています。


JRバス中国の皆様、表彰受賞おめでとうございます!