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あなたの体力・運動能力は何歳相当?~新体力テスト~

公開日:2025/12/05
更新日:2025/12/05

「最近、階段を上るのがつらい」「昔より疲れやすくなった」――そんな変化を感じたことはありませんか?
私たちの体力や運動能力は、年齢とともに少しずつ変化していきます。しかし、その“今の自分”を正しく知る機会は意外と少ないものです。
そこで注目したいのが、スポーツ庁が実施している「新体力テスト」。
握力や柔軟性、持久力など、複数の項目を測定することで、あなたの体力が何歳相当なのかを数値で示してくれます。
この記事では、「新体力テスト」の概要や測定項目、結果の見方をわかりやすく解説し、体力年齢を知ることで得られるメリットをご紹介します。
さあ、あなたの体力は実年齢より若い?それとも…? ぜひチェックしてみましょう!
※職場で体力測定会や、スポーツ測定大会などを開催する際にもご活用ください。

「新体力テスト(体力測定)」とは

「新体力テスト(体力測定)」、この名前を一度は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
「新体力テスト」は、国民の体力・運動能力の現状を明らかにすることを目的に、スポーツ庁が実施しているテストです。多くの方は学生のときに受けているのではないかと思いますが、実は下記表のように、テスト項目を少々変えながら、年齢区分に応じて評価ができるようになっています。


「新体力テスト」にチャレンジすることで、現在の自分の体力・運動能力がどれくらいあるのか確認することができます。今回は、当健保加入者の中でも一番多い年齢区分(20~64歳)の項目をご紹介します。
各項目に出てくる「得点」を最後に計算し、「総合評価基準表」や「体力年齢判定基準表」と照らし合わせて、自分の体力や運動能力は何歳相当なのか、どの運動能力が低下しているのか、補うためにはどうしたらいいのか、確認してみましょう!

1:握力

握力では、筋力を評価することができます。握力が低い人は、サルコペニア(筋肉減少症)の可能性があり、日常生活でも活動量が減って、認知症のリスクになることも示唆されています。


           ※図は「新体力テスト実施要項」から引用


握力がちょっと心配という方は、ハンドグリップや雑巾しぼり、ぶら下がり運動などで、握力を強化しましょう!

2:上体起こし

上体起こしでは、筋持久力を評価することができます。筋持久力とは、筋肉が疲労することなく、力を持続的に発揮できる能力のこと。低くなってしまうと、疲れやすくなり、日常生活での活動量が減ったり、生活の質が低くなったりする危険性があります。






上体起こしできた回数がちょっと少なかった、という方は、膝を立てて仰向けになり、右手で右かかとを、左手で左かかとをタッチすることを繰り返す「かかとタッチ」(1セット30回)や、膝を90度に曲げ、息を吐きながら腰を上げずにおへそを見るように上体を起こして2~3秒維持する「クランチトレーニング」(1セット20回、3セット)がおすすめです!

3:長座体前屈

長座体前屈では、柔軟性を評価することができます。柔軟性が低くなると、可動域が狭くなり、けがをしやすくなってしまいます。






柔軟性が足らなそう、という方は、お風呂上がりの大腿部の裏や腰回りを中心としたストレッチがおすすめです。深呼吸を取り入れると、リラックス効果が高まり、筋肉も伸びやすくなります。継続的に行いましょう!

4:反復横とび

反復横とびでは、敏捷性を評価できます。敏捷性とは、外部からの刺激や状況の変化に対して素早く反応し、適切に行動を切り替える能力を指します。この能力が低下すると、けがや事故が多くなります。





反復横跳びの点数が低い、という方は、縄跳びや、「ライナーステップ」(ある目印を置き、左足で踏み切って目印を飛び越し、右足で着地。着地したら左足に入れ替えて踏み切り、後方に飛んで右足で着地する。1セット20秒繰り返す)を無理のない程度に実施してみましょう!

5:急歩(男性1500m、女性1000m)

急歩では、全身持久力が評価できます。全身持久力を強化することで、肥満や生活習慣病の予防にも役立ちます。











いずれかの足が常に地面についているようにして急いで歩きます!


全身持久力が心配、という方は、ウォーキングやジョギング、縄跳びなど有酸素運動を継続的に行うことがおすすめです!

6:立ち幅とび

立ち幅とびでは、跳躍力を評価できます。跳躍力が低くなってしまうと、体勢が崩れた際にもすぐに戻すことができず、けがや事故につながってしまうことが多くなります。





跳躍力を伸ばしたい、という方は、スクワットや、縄跳びで足回りの筋肉を鍛えましょう。膝への負担が心配な時は、水中でのジャンプも組み込んでみましょう。水中での運動は、バランス感覚も養えるので、跳躍力をさらに伸ばすことができます!

 総合評価基準表・体力年齢判定基準表

今まで見てきた各項目の点数をすべて足して、以下の表と比べてみましょう。



もし実年齢に対して、体力年齢が低い結果や、特定の項目で低い数値が出た場合は、その部分を重点的に改善することを心がけてみましょう。
体力は一つの要素だけでなく、柔軟性・筋力・持久力など複数の能力が組み合わさって成り立っています。
すべての項目をバランスよく伸ばすことで、生活習慣病や認知症、ケガのリスクを減らすことができます。
未来の健康を守るために、まずは現在の自分の体力・運動能力を確認し、できることから始めてみませんか?

【参照文献】
体力・運動能力調査 令和6年度 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
新体力テスト実施要項:スポーツ庁
新体力テスト実施要項