健康イベントを通じて駅社員の健康増進を図り、明るく楽しい職場をつくる ～静岡駅（JR東海）～
公開日：2024/02/29
更新日：2024/02/29
JR東海 静岡駅は、静岡県静岡市にある社員約140名の職場です。
JR東海では、職場の課題を当事者意識をもって複数の社員で議論し、創意と工夫で解決、改善していくために「ワンステップ」活動を実施しています。静岡駅では、健康をテーマとしたワンステップグループが中心となって「昨年以上」と「新たな挑戦」を意識した活動を行い、運動習慣の定着と喫煙率の低下を図りました。
この取組みが、JR健保の「令和５年度 健康増進の取組みに関する表彰」の箇所表彰部門で表彰されましたので、以下にその取組みをご紹介します。
取組みの概要
静岡駅周辺マップの作成
歩活期間外でも歩くことを継続するために、社員へ向けて「歩きたくなるような情報提供をする」ことが必要と考え、静岡駅周辺マップを作成することにしました。
静岡駅から徒歩圏内にあるお勧めの店を駅全体で募集し、旅行ガイドブックを模したウォーキング冊子を編集、配付しました。歩数の目安や、所要時間、営業時間、お店推薦者のコメント等があり、コミュニケーションツールとしても社員間で活用することが出来ました。
ウォーキングイベントの定期開催
育児制限者や専任社員も含めた職場全員を巻き込んだイベントを定期的に開催しました。
・季節毎のテーマを設けたイベントを昼と夜の2部制に分け開催
・例えば、駿府城公園（駅から徒歩約20分）を集合場所にして歩くイベントは毎週水曜日に実施
→駅から離れた地点を集合場所にすることで、行くだけでも歩数が増える
→受付を行った後は自由行動とすることで、強制感の無いイベント開催を実施
家族も含めて参加できるイベントもあり、運動習慣の定着だけでなく職場の一体感の醸成にもつなげることが出来ました。
また、イベント参加ごとに1ポイント付与するポイントカード制を導入しました。貯まったポイント数に応じて駅独自の景品交換ができるなど楽しめる工夫を凝らしています。
静岡駅独自の歩活開催
2023年1月1日～5月31日の期間に、静岡駅独自の歩活を実施しました。これまではチームメンバーの「平均歩数」で順位をつけていましたが、チーム全員で8,000歩を意識していくために、順位づけの方法をチームメンバーの「8,000歩達成割合」に変更しました。
このような、独自の歩活開催による効果もあり、JR健保が開催する2023年春の歩活では8,000歩達成率が45％という結果になりました。前回開催時よりも約6％のアップとなりました。
また、当日担当する勤務ごとに、どのくらい歩いているかをまとめた「担務歩数表」を作成し、社員に配付しました。勤務終了後、自宅等でも勤務中の歩数入力ができるように工夫しています。
卒煙希望者を職場全体でサポートする取組み
卒煙希望者をアンケートで募り、自らの意思で卒煙を目指す対象者を決定。周囲からのサポートによって卒煙に成功しました。
・対象者の本人の写真と意気込みをポスター化し、駅社員用通路に掲示
・禁煙した日数を見える化する「禁煙マラソン表」を作成し、駅社員用通路に掲示
・応援メッセージボードを作成し、駅内全員が応援団となってメッセージを記載
このように、卒煙にチャレンジする社員のモチベーションを維持するため、職場全体でサポートを行ったことが成功の要因だったと考えています。このような取組みの成果として、喫煙率は14.4％（R4年度）となり、目標の21.4％（R5年度）を大きく下回ることができました。取組みの事例は静岡支社へ水平展開し、支社全体の取組みとして他の職場へも展開しています。
静岡駅の皆様、ありがとうございました！