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禁煙促進の取組み ~長野総合運輸区(JR東日本)~

公開日:2024/02/20
更新日:2024/02/20

 JR東日本 長野総合運輸区は、北陸新幹線(東京~上越妙高間)と在来線(中央東線、飯山線)を担当する運転士・車掌が所属する乗務員職場です。新幹線と在来線両方を担当する全社的にも珍しい運輸職場です。
 JR東日本の「健康経営中期ビジョン2023」に掲げる数値目標の一つである「喫煙率15%未満」達成を目指して独自の禁煙チャレンジツール「なし」の木を作成し禁煙の継続性の見える化に取組んでいます。今回は箇所表彰部門で「健康増進の取組みに対する表彰」を受けた当区の取組みを紹介します!

禁煙促進のきっかけ

 長野支社では、 JR東日本全社に先立ち、2017年度より屋内喫煙室を減らす取組みを開始しました。その後も継続して禁煙対策を実施しています。
 その一環として2019年度に、長野健康推進センターから長野総合運輸区に所属する全社員に対してたばこに関する健康講話を聴く機会がありました。その中で喫煙者が被るタバコの健康被害だけでなく、受動喫煙の害についても学ぶことができました。

 これを契機に「禁煙したいがきっかけがない・・」という悩みを抱える喫煙者を中心に禁煙に対する前向きな風土が醸成されていきました。

禁煙に向けた様々な取組み

 冒頭に紹介した「なし」の木の活動は2023年2月のスタートです。そこに至るまでの間も、数値目標の喫煙率15%に向けて多くの喫煙者が禁煙に成功しています。まずは当区で行った取組みを2つ紹介します。

①たばこ川柳の募集


 喫煙所に社員から募集した川柳を掲示し、禁煙に対する意識を高めました。

②歩活への参加による健康意識の向上


 歩活(ウォーキング)をうまく使って禁煙に繋げる活動に取組みました。一般的に禁煙開始から72時間頃をピークに離脱症状が現れると言われています。たばこを吸いたい気持ちを抑える行動の一つとして推奨されているウォーキングに取組むことで、離脱症状を乗り越えようとする試みです。禁煙をきっかけにウォーキングの楽しさと健康効果に気が付く社員が一人でも増えることを願って取組みました。

禁煙チャレンジツール 「なし」の木

「なし」の木とは?

 禁煙チャレンジ中の社員はまず、緑の葉に禁煙継続日数(何日目)、コメント、ハンドルネームを記入します。記入は出勤の都度行い、自身の禁煙継続日数に該当する木のスペースに葉を貼ります。禁煙の継続期間が伸びるほど「なし」の木は生い茂り、喫煙者・非喫煙者問わず、多くの社員から応援いただきました。
最終的には、90日間の禁煙を達成すると「なし」の実がなります。今回の取組みでは3名の社員が卒煙(90日間の禁煙)に成功しました!



社内SNSを通じた情報発信

 今回の取組みは、社内SNSで全社に発信しました。産業保健スタッフや、他職場の社員、そして経営幹部など社内の様々な関係者から感想やコメントを頂戴し活動の原動力になったと同時に、取組みに対する注目度の高さを実感することができました。


今後に向けて


 2023年9月には、JR東日本健康推進センターにアドバイスをいただき禁煙をテーマに他支社の新幹線乗務員職場と合同での意見交換を実施しました。他職場においても禁煙に関して同じ悩みを抱えていることを確認するとともに、同じ新幹線乗務員職場のネットワークを構築できました。
 今後は、このネットワークを活かして「なし」の木の取組みを展開し、「職場全体で気軽に楽しく取組める禁煙支援ツール」として全社への定着を目指したいと考えています。こうした活動の積み重ねにより健康経営中期ビジョン2023で掲げる「喫煙率15%未満」の達成に貢献していきます。





長野総合運輸区の皆様、ありがとうございました!