乗務員健康増進の取組み「歩くこと、動かすことから始めよう」~中津川運輸区(JR東海)~
公開日:2022/03/01
更新日:2022/04/07
岐阜県中津川市にある中津川運輸区は、運転士や車掌が所属する社員数約135名の職場です。JR東海健康管理センターによる健診結果の集団分析より、中津川運輸区の社員には次のような課題があるという認識を持ちました。
・朝食の摂取率が低い。
・喫煙率が高い。
・運動不足による有所見率が高い。
そこで、健康管理センターや総合研修センターとも協力しながら、様々な取組みを実施しました。結果として、健診結果の改善につなげる事が出来ました。
喫 煙 率 (R1⇒R2):30.4%⇒25.8%
運動実施率 (R1⇒R2):46.7%⇒47.7%
喫煙所の撤去と朝食を摂りやすい環境の整備
喫煙所を撤去し、その後のスペースに自動販売機を設置しました。販売商品は軽食や栄養補助食品等で、朝食を摂りやすい環境を整備しています。どうしても朝食を抜いてしまいがちな乗務員でも、手軽に朝食を購入することが出来るようになりました。
喫煙率低下に向けた取組み
喫煙率を25%まで低下させることを目指して、区内誌に禁煙に挑戦した社員の進捗状況を「見える化」した記事を掲載しました。他にも、禁煙成功者の「タバコをやめて良かったこと」を募集し掲載しています。
また、健康管理センターの保健師による「禁煙の勧め」講義の開催を予定しています。 延べ4回の講義に喫煙者の受講を慫慂し、講義受講者の1か月後の禁煙状況調査を計画しています。
独自のウォーキングイベント開催
職場の安全衛生委員会の場で、健康管理センター保健師による「運動の継続」の必要性について講義を受け、その後掲示で職場全体に周知しました。
また、JR健保の「みんなで歩活」の開催期間に合わせて、区独自に作成した歩数を記録する用紙「あるっこカード」を配布し期間中の歩いた歩数をグループ毎に集計、優勝チームに賞状と景品を授与しました。他のチームの進捗状況を見える化したこともあり、区内の「みんなで歩活」の参加率は88%に上りました。
また、歩活期間外にはチーム対抗イベント(恵那駅⇔恵那川上屋往復ウォーキング、約6㎞、参加者31名)を開催し、親睦を深めました。
ストレッチルームの開設及び専門講師によるストレッチ講習の開催
区内の多目的室に、社員が自由に使用できる運動器具を設置しました。
また、総合研修センター講師に依頼し、多目的室設置の運動器具を使用した乗務員(運転士・車掌)向けのストレッチ及びトレーニング方法の実演指導を実施しました。