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社員の健康維持・増進のため「社員への支援」、「職場環境づくり」、「受動喫煙防止対策」の重層的な展開 ~JR東海 健康管理センター~

公開日:2026/01/23
更新日:2026/01/23

JR東海健康管理センターは4つの健康管理室(東京・静岡・名古屋・新大阪)で構成され、社員の健康増進を支援しています。法定の産業医による職場巡視、各種健康診断および鉄道事業者に課せられた医学適性検査の実施に加え、生活習慣病対策、睡眠障害対策、メンタルヘルス対策、危機管理対策等、様々な施策に取り組んでいます。実施にあたっては、産業医、保健師、看護師、臨床心理士、事務職が連携してプロジェクトチームを作り活動しています。

今回、健康管理センターにおける健康増進に資する多様な取組みが、JR健保の「令和7年度 健康増進の取組みに関する表彰」における「健康管理部門表彰」として表彰されましたので、以下に主な取組みをご紹介します。

健康管理センターの設立趣旨および主な取組みの概要


具体的な取組みの内容

【取組み1】健康数値目標の達成に向けた支援(健康経営)

①    情報発信

「食事」、「運動」、「睡眠」、「適正飲酒」、「禁煙」という、自社の健康数値目標をテーマに、月刊発行「健康ちょっといい話」を通じて、様々な情報を継続的に全社員へ発信しました。
社員家族も閲覧できる社内報では、手洗い・消毒や禁煙、生活習慣病をテーマに、健康に関する情報を定期的に掲載しました。


②    職場の活力向上プロジェクト

「職場の活力向上プロジェクト」の一環として、ストレスチェックと健康診断の職場単位での集団分析結果をフィードバックしてきたところ、この度その対象を、従来の「50名以上の職場」から「10名以上の職場」へ拡大しました。
これにより、対象は約300職場に拡大し、JR東海内のほぼ全職場がフィードバックを受けられる体制になりました。フィードバックシートから、小規模な職場でも健康課題の把握が可能となり、健康経営の推進に大きく寄与することとなりました。

【取組み2】特定保健指導(健康管理)

特定保健指導のリモート面談対応の実施

特定保健指導について参加率を上げる工夫として、昨年度から初回支援の分割支援実施ができる仕組みを活用しました。健康管理センターの各拠点から離れた箇所に勤務している社員に対しては、健康診断直後の健康意識が一番高い時に初回支援を実施しています。

また、そのような遠い職場の社員がより参加しやすいように、移動の時間等が全くかからないオンライン面談の仕組みも整備しました。これにより、初回支援参加率は、8割超えを維持しています。

【取組み3】メンタルヘルス対策

① メンタルヘルス対策におけるラインによるケアの強化

一次予防のさらなる深度化を目指し、改めて管理者にメンタルヘルスの意識を持ってもらうため、法改正にも対応する形で20分の動画教材によるオンデマンド形式で講義を実施しました。
オンデマンド形式とすることで、受講対象者を新任管理者から全管理者へ広げ、既修者であっても再確認できる講義内容としました。受講者数も2023年度74名→2024年度420名に大幅に増加しました。

また、講習後には、ICTを活用して受講者からの質疑を集約し、個別に回答対応を行うと共に、受講者全体に対しても回答共有を行いました。 当社の状況を実際に数値で示し実践的な内容にすることで、管理者の関心を高めることができました。

② メンタルヘルスによる長期休業者への予防対策の実施

メンタルヘルスによる休職から復帰する際に、産業医と相談の上で、本人が希望する場合に臨床心理士によるサポート面談を実施しています。2022年10月より実施していましたが、2024年度は担当心理士を増やし社内周知も強化した結果、面談実施数は、128件から188件と増加しました。

サポート面談を実施した場合は、データからも再休職率が低いことが分かってきています。また、必要に応じて産業医を通じて情報提供書を発行し、主治医と連携を取っています。休職中のサポートで見えてきた生活の様子など、主治医に伝えた方がよい情報がある場合は連携することで、復職支援の質を高めています。

③ 異動・昇格者を対象としたメンタルヘルスケアに関するチェック表の送付

従前よりメンタルヘルスケアの一環として、異動や昇格を経験した社員を対象に、セルフチェックを行うための「メンタルヘルスチェック表」をメールで送付しています。

対象者は年間約2,500名にのぼり、職務や環境の変化に伴う心理的負担を早期に把握し、必要なサポートにつなげることを目的としています。
この取組みは毎年継続して実施しており、回収率は非常に高く、約98%を維持しています。

【取組み4】女性特有の健康課題に対する支援

女性特有の健康課題に関する知識向上を目的として、社外産業医による「女性活躍推進における健康管理上の課題整理」に関する講義を開催しました。

社内の医療職や人事担当者など計66名が参加し、女性のライフステージに応じた健康課題や職場での配慮の重要性について理解を深め、社内の課題認識を共有する機会となりました。また、前述の「健康ちょっといい話」には、女性の健康に関する記事も載せるようにしています。

【取組み5】健康総合相談窓口


JR東海における健康相談受付窓口として、健康相談と禁煙相談という二つの窓口を統合し一本化しました。禁煙相談、メンタルヘルス、治療と仕事の両立や女性の健康の悩み等多岐にわたる分野の相談に対して、医療職が親身になって対応しています。

取組みの結果・振返り

健康管理センターでは、このように、多様な健康増進に関する取組みを実施しました。特に、ストレスチェックと健康診断の集団分析結果のフィードバック単位を変更する作業は、大がかりな取組みでした。この変更により、従来は把握が難しかった小規模職場の課題が明確になり、職場環境改善をより一層進めることが可能となりました。こうした取組みは、健康経営のさらなる推進につながる大きなものでした。

また、ICTの活用やオンデマンド教材、オンライン面談など、時間や場所にとらわれない仕組みを導入したことで、管理者教育や特定保健指導の参加率が向上しました。これらは、働き方の多様化に対応しながら、社員が主体的に健康づくりに参加できる環境整備に有効であることが確認されています。

さらに、女性特有の健康課題に対する支援や、きめ細かいメンタルヘルス対策など、個別ニーズに応える取組みも進展しました。

健康管理センターは、JR東海の産業保健専門部署として、全社員の生の声を聴きながら仕事ができることを強みに、今後も健康課題を気軽に相談できる体制づくり、社員の心と身体の健康づくりや、健康経営の推進に寄与していきます。


JR東海 健康管理センターの皆様、表彰受賞おめでとうございます!