第4期特定健診・特定保健指導がスタートしました!!
公開日:2024/06/06
更新日:2024/06/13
平成20年度より実施されている特定健診・特定保健指導ですが、令和6年度より第4期計画がスタートしました。JR健保では、「第4期特定健康診査等実施計画」を策定し、特定健診受診率・特定保健指導実施率向上を目指すとともに、様々な保健事業をご用意し、皆様の健康増進を後押ししています。ここでは、特定健診・特定保健指導について、改めてご確認いただくとともに、第4期計画における主な変更点について、ご理解いただければと思います。
特定健診・特定保健指導とは?
特定健診について
特定健診は、正式名称を特定健康診査といい、生活習慣病を予防するためのメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した検査を実施しています。健診項目は、以下のとおりです。
【必須項目】 |
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診察(服薬歴、喫煙歴等)、身体計測(身長、体重、腹囲、BMI)、血圧(収縮期/拡張期)、肝機能検査(AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GT(γ-GTP))、血中脂質検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール等)、血糖検査(空腹時血糖またはHbA1c、やむを得ない場合には随時血糖)、尿検査(尿糖、尿蛋白)、医師の診断(判定) |
【詳細な健診の項目】 ※医師が必要と認めた場合に実施 |
血液学(貧血)検査(赤血球、血色素量、ヘマトクリット値)、心電図、眼底検査、血清クレアチニン |
特定健診の対象者は、40歳以上75歳未満の被保険者及び被扶養者等(任意継続被保険者・被扶養者)です。JR健保においては、現役でお仕事をされている被保険者の方については、勤務先で実施している定期健康診断を受診されていることもあり、9割を超える受診率となっていますが、被扶養者等の方は、5割程度の受診にとどまっています。※令和4年度実績
特定保健指導について
特定保健指導は、特定健診の結果、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善により発症を予防すべきであると判断された方を対象に実施される健康支援です。保健師や管理栄養士といった専門スタッフが、対象者に応じて、生活習慣を見直すためのサポートを行いますが、リスクの程度(血圧、血糖、脂質、喫煙歴など)に応じて、「動機付け支援」と「積極的支援」の2つにわかれます。
特定保健指導を受け、ご自身の生活習慣を見直すことで、生活習慣病の予防や健康状態の改善に繋げることができます。JR健保においては、対象となった加入者の皆様に対し、無料で特定保健指導を提供していますが、被保険者の方で5割程度、被扶養者等では1割程度の参加にとどまっています。※令和4年度実績
第4期特定健診・特定保健指導における変更点は?
令和6年度より始まった第4期特定健診・特定保健指導では、厚生労働省における検討会を経て、第3期計画からの見直しが行われています。主な変更点について、ご紹介します。
特定健診に関する主な変更点について
(1)質問票の変更
健診受診にあたり記載いただく質問票について、飲酒と喫煙に関する質問が細分化されました。
※問診票は、受診医療機関等により異なる場合があります。
※厚生労働省「第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会(とりまとめ)」
(https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000975547.pdf)をもとに作成
(2)中性脂肪の保健指導判定値の変更
食事の影響が大きい中性脂肪の保健指導判定値に随時採血時の値が追加されました。
空腹時は食後10時間以上、随時は10時間未満の採血結果となります。
※厚生労働省「第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会(とりまとめ)」
(https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000975547.pdf)をもとに作成
特定保健指導に関する主な変更点について
アウトカム評価の導入
活動成果を重視したアウトカム評価(成果が出たことへの評価)が導入されるとともに、従来のプロセス評価(支援の介入量の評価)と併用して評価されます。アウトカム評価の主要達成目標は「腹囲2cm・体重2kg減」です。
いかがでしたでしょうか?皆様とそのご家族の生涯にわたる生活の質の維持・向上のため、40歳以上の加入者の方は、毎年必ず特定健診を受診しましょう。また、健診の結果、特定保健指導の対象となった方は、必ず指導を受け、生活習慣の改善に取組みましょう。
JR健保は、特定健診・特定保健指導などの保健事業を提供することで、皆様の健康をサポートします!